当院では一ヶ月に1回企業の方に来ていただき、院内フードセミナーを行っています。当院スタッフ向けのセミナーです。色々な会社、色々な種類のフードがあるため、どのような病気処方し、何の効果があるのかをしっかり勉強する必要があります。皆、居眠りせずに聞いています。感心・感心です。
8月2、3、4日、私は38度台の発熱に苦しめられていました。久しぶりの発熱でしたが、こんなにしんどいものだったのかと再認識しました。ワンちゃんネコちゃんが発熱すると、ぐったりして食欲が低下しますが、その理由がよく分かりました。健康だけが取り柄の私ですが、年と気候には勝てませんでした。幸い診察を休むことはありませんでしたが、自己管理を徹底しないといけません。しかし何だったのか、発熱だけで終わりました。
開業してから交通事故の猫ちゃんが数回入院しました。顎の骨折をした猫ちゃん、眼球が破裂した猫ちゃんなど・・・。以前に勤めていた病院は郊外にあったせいか、野良猫ちゃんが交通事故を起こして来院することがよくありました。今月に入って交通事故で来院・入院する猫ちゃんが多く、市内であっても郊外と変わらないものだと感じました。外が大好きな猫ちゃんや、野良猫ちゃんに気を付けて下さいとは言えず、何か対策があればよいものですが・・悩みます。
私は妊娠中の猫ちゃんを先月より診察していました。しっかり産めるのかとご家族は心配されていました。猫ちゃんは昨日夜より産気づき始めました。猫ちゃんは基本的に帝王切開になることは少ないのですが、ご家族の不安を取り除くためにも、連絡をこまめにとりながら経過をみていました。そして今日、4匹しっかり産むことができました。ご家族が出産前に『孫を待つような気持ちよ』と言ってましたが(笑)、お孫さんに会えて本当に良かったですね。頑張って育ててください。
明日は東京で講演のため、診察後に東京へ出張しています。学会などで東京にはよく行きますが、いつもは朝出発です。今回のように夜の出発はあまり経験がありません。深夜の東京はまた違って見えてとても怖いです。ホテルまでの道を迷い、着いた頃には汗だくです。聞いたら、駅から歩くには無茶があるとのこと・・・・・(涙)。なでしこJAPANが放送されている深夜ですが、私は今から講演の練習です。頑張ります。
以前にもブログに書きましたが、私は一ヶ月に2度、日曜日の午後に他院にて循環器の診察をしています。今日はその日でしたが、診察する件数があまりに多かったため、かなり疲れました。しかし、診察後に大好きなカレーを食べたので復活しました。カレーを作った人に感謝です。特に今日はドタバタで、朝から夜まで食事をしておらず、よりカレーが美味しく感じ、感謝しまくりです。ありがとうカレーさん。
私が以前に勤務していた病院は、近くに自然が多かったため、マダニが寄生したワンちゃんをよく診察しました。名古屋市内に開業してマダニをみる機会も少なるだろうと思っていましたが・・・、いました。マダニ君は都会、田舎関係なくどこにでもいますね。マダニ寄生による重症熱性血小板減少症候群(SFTS)が人で発症しメディアで報告されて以来、多くの人がマダ二に関心を持っています。犬のマダニ寄生で有名なのはバベシア症です。バベシア症は、マダニの吸血によってバベシアという原虫が犬の体内に入り、赤血球に寄生して重い貧血を起こす病気です。バベシア症に感染すると、40度を超える発熱や重い貧血、元気や食欲の低下、血尿といった症状が現れます。感染から発症までの期間が2〜3週間といわれていますので、もし寄生されたらしっかり経過を見ておくべきでしょう。マダ二が吸着してからバベシアに感染するまでの時間は48時間といわれています。感染しなければ発症することもありません。この48時間がとても重要ですから、予防は確実におこなって下さい。
今日は診療後、一宮市の動物病院にて講演をしてきました。とても綺麗な病院でビックリしました。最近、以前からあった病院を増設ならびにリフォームしたとのことです。スタッフの方々もやる気がみなぎっており、とても刺激になりました。
今日は夜に『心房細動』とう不整脈について講演させて頂きました。心房細動はワンちゃんにとってはとても怖い不整脈です。私は拡張型心筋症、僧房弁閉鎖不全症の合併症としてみることが多いです。特に小型犬で発症した場合は平均1.1ヶ月の生存期間と言われています。小型犬の心臓病といえば、僧房弁閉鎖不全症です。僧房弁閉鎖不全症のワンちゃんを診察するときは、日常の診察からしっかり心拍数を測定しておくと良いでしょう。いつもと同じ環境で測定しているにも関わらず、心拍数が来院の度に速くなるなどの変化があった時は注意が必要です。定期検診による早期の対応が、心房細動の予防となります。
今日はいつもお世話になっている春日井の動物病院にて、『僧房弁閉鎖不全症を考える』という内容で講演をさせていただきました。心臓病で来院されるワンちゃんの70~80%は僧房弁閉鎖不全症と言われます。無徴候であったとしても、2〜3年で必ず心不全になります。僧房弁閉鎖不全症が進行すると、肺水腫、心房細動などの不整脈、肺高血圧症などが認められます。心房細動や肺高血圧症の治療は、一般的な僧房弁閉鎖不全症の治療に新しい治療薬を使わないと維持が困難です。とても治療が難しい病気なので、そうなる前からしっかり治療して予防しておきたいものですね。
椎間板ヘルニアで手術したM・ダックスちゃんが今日無事に退院しました。飼い主様のご都合もあり、リハビリをかねて長期入院していました。全く歩けなかった状態から手術、リハビリを経て歩行可能となりました。長期入院だったため、病院のマスコットとなっていました。私がデスクワークをしているとデスクの下で寝ているなど、まるで家族のような感じでした。良くなって退院することは嬉しい限りですが、いつもいる顔がいなくなると寂しいものです。