今日は動物取扱責任者講習会でした。動物を取り扱う職業、ペットホテル、美容室、ペットショップなどの関係者の方に対する講習会です。当院では動物病院で、ホテルをしているため受講する必要があります。そのため、午後の診察時間を遅くしてしまい申し訳ありませんでした。講習時間は3時間あります。お疲れのためか、大きないびきをかいて寝てる人もいました・・・・。講習内容で特に面白かったのは、『動物を感染源とする感染症(人獣共通感染症)』です。臨床獣医師をしているとなかなか聞けない講演でとても参考になりました。演者の先生が、『日本には狂犬病がないけど、隣国ではあって、ない国の方が珍しい』と言っておられました。そういえば、私は細菌の研究のため、タイに3週間程滞在した事があります。その時にタイの犬には触らないでくれと、タイの大学の先生から言われた事を思い出しました。日本の狂犬病の予防注射の接種率は年々下がってるとのことです。人も動物も発症したらほぼ助ける事ができない病気なので、やはりしっかり予防接種は打つべきでしょうね。海外では毎年多くの人が亡くなっておられます。また一度狂犬病が日本に入って来たら、無くすのは至難の業とのこと。昔の先生方の努力のおかげで日本には狂犬病がなくなったのですから、我々の認識不足で狂犬病が入って来て発症したらと思うと身が引き締まる思いです。狂犬病の予防注射の重要性を再確認させられました。