執筆活動報告の2つ目です。『腎性貧血』について書きました。腎臓病の合併症としてよく遭遇する腎性貧血ですが、これもまた治療がむずかしいです。治療はエリスロポエチンという造血ホルモン剤を投与するのですが、投与後の血圧の上昇など副作用も多いです。人では早期より治療が開始されていますが、動物ではかなり進行したステージのみの使用されています。この背景にはエリスロポエチンが動物薬にはなく、人体薬を使用するため薬物耐性ができやすく使用しずらいことがあります。いずれ、動物用ができることに期待したいです。