動物が慢性腎臓病になると、合併症が沢山でてきます。貧血、高血圧症、蛋白尿、高リン血症などです。高リン血症の治療は、点滴療法、食事療法、リン吸着剤によるものがあります。獣医師が高リン血症に注目するときは、慢性腎臓病がかなり重度になってからです。そのため、早期より高リン血症に注目し治療される事が少ないです。しかし、重度になってからだと、高リン血症の治療は困難となります。そのため、なるべく早期から、治療計画をたてておく必要があります。私はその重要性について、二つの雑誌に報告させていただきました。